海鳴の記

お祭り見物が趣味のディレッタント。佐渡民謡の担い手です。

和倉温泉お祭り会館、七尾城、大地主神社(R5.7.8)

七尾祇園祭を見るために七尾市に行きました。夜行バスで金沢、JR七尾線七尾市入り。キジやサギの飛び交う田んぼの中を東に突っ切ってあっという間に七尾に来ました。能登では朱鷺の放鳥を考えているそうですが、ここなら大丈夫かもなあと思いました。

まずは和倉温泉お祭り会館へ。七尾の四大祭りの展示があり、丁寧に説明してもらえました。石崎奉燈祭、青柏祭、向田の火祭り、お熊甲祭の4つですね。今回見に行った七尾の祇園祭の神社は青柏祭と同じ大地主神社のお祭りで5月にあります。今年は祭りの最中に珠洲地震が起き、心配していましたが、なんとか被害はなかったようです。ちなみにこの日は能登町の宇出津あばれ祭りの日でもあったため、そちらに行く観光客もいると説明されました。和倉温泉と結ぶシャトルバスも出ていたようなのですが、今回は七尾祇園祭。あばれ祭りも行ってみたいですよね。

これ奉燈に書いてある文字なのですが、なんと毎年書家が直筆で書いているそうです。使いまわしかと思ったら(失礼)すごいですね。いやいや、こういうの使いまわすところ結構あると思うんですよ。更新しているのはすごいですよね。あと、「よばれ」と言って友人や知人をお祭りの日に家に呼んでもてなす風習もあるみたいです。この辺は佐渡と同じですよね~。

七尾に舞い戻って七尾城に登りました。標高で言うと300メートルくらい。結構蒸し暑くて大変でしたよ。実はこの日大雨の予報も、あんまり雨は降らず、むしろ中途半端に日が照っていて蒸し暑くてたまりませんでした。大汗をかきつつえっさほいさ登ってこの眺望。大満足です。

七尾湾と能登島が一望できます!城主は能登畠山氏。中央の文化が能登国府七尾にももたらされたんですね。長谷川等伯もここの出身で、そういう文化に触れて育ったわけです。のちに上杉謙信に攻められて落城しますが、謙信はこの城に登って「霜は軍営に満ちて秋気清し・・・」と漢詩を詠んだというエピソードが有名です。謙信もなかなかこの城を落とすのに苦労したらしいです。ふもとに資料館があるので、立ち寄ることをお勧めします。出土品なども見られますよ。

七尾周辺はこのまりん号で色々行くことができます。1回100円なのでお得です。右回り、左回りで毎時1本ずつは来ますよ。

七尾市街地に戻り大地主神社に参拝。

もうすでに小さいサイズの奉燈が動いてました。ちなみにキリコ、ではなく七尾では奉燈と呼ぶのだと和倉温泉お祭り会館の方に教えてもらいました。

夜の祇園祭の様子は次の記事にて。