海鳴の記

お祭り見物が趣味のディレッタント。佐渡民謡の担い手です。

南砺市・福野夜高祭(R5.5.2)

富山県南砺市の福野夜高祭り。夜高行燈というものを作り引き廻していた。御神燈と書いてある四角い灯籠に、「つりもん」という色とりどりの灯籠を下げるのだそう。ちなみに、「御神燈」と書いてある側には足をかけて登ってはいけないんだと、案内所(?)のおじさんが言っていたが、実際には若い衆はお構いなしに上って騒いでいた。反対側には「○○町氏子」などと書いてある。威勢の良い若者たちの福野夜高節、「よいやさー!」という掛け声、笛太鼓のお囃子は非常に壮観。見ているこっちも元気をもらえた。人出もすごかった。

駐車場がどこもいっぱいで、整理係の人にどこか別のところはないか聞いたら「だから~学校行くか~××(覚えてないけどなんかの施設)行くか~」とだけ返事があった。同じ質問を何度もされてうんざりしているのであろう。ドライバーの先輩が駐車場がなければ帰ろうかなあというので血眼になって駐車スペースを探したところ幸いに見つかったのでそこに駐車。いやーよかったよかった。

色んな町内の行燈が運行。手作り感あふれる祭り案内パンフレット・マップも非常に良かった!こういうのだよ。鉱山祭や相川祭も、わかる範囲でいいから流しや神輿のルートをチラシで配ったり、旅館などに置いておくだけで訪問客には助かるのではないかと思う。何時にどこに、大まかに決めておくだけでよい。祭りというのはたいていが出たとこ勝負で決まっていくのだ。それがわからない人、時間通りでないことに腹を立てる人は祭りを見に来る資格はない。とはいえスケジュールが決まっていると色々周囲も助かるというのもある。

笛太鼓のお囃子。これも粋でよかった。中高生くらいの子たちがやっていた。

行燈がお参りする神明社

深夜になると行燈どうしが喧嘩するそうだ。壊しあい蹴り合いで、それがこの祭りの見どころなんだそうだ。しかしさすがにそんな夜遅くまで先輩を突き合わせるわけにはいかないので、途中で退却。それでも面白かった。次は喧嘩も見たい。聞けば今年喧嘩の最中に行燈が倒れてけが人が出たとか。大丈夫かしら。でも外野が危ないからやめさせろとか無責任なことは言うものではないと思う。そういうのは当事者に任せればよい。