海鳴の記

お祭り見物が趣味のディレッタント。佐渡民謡の担い手です。

2019-01-01から1年間の記事一覧

床屋さんが教えてくれた

10月19日は相川総鎮守善知鳥神社の例祭であった。 小六町は隣の石扣町と共に獅子組を出している。 右が一番古いもの 昨年、小六町にある床屋が店じまいするということをツイートした。 床屋の店主は祭り好きで、祭りが近づくといつもその話をしてくれた。 そ…

夏のおわり

連日30度越えの佐渡には珍しい暑さの中、私は自転車のかごにノートとデジタルカメラの入ったカバンを放り込んで相川の町を駆けていた。 近頃は空き家が次々と壊されて、帰るたびに更地が増えている。 このひと夏でも近所の石扣町にある空き家の解体が大方終…

第133回鉱山まつり無事閉幕

佐渡相川の夏の祭典といえば鉱山まつりだ。 明治19年に始まってから133回目、恩賜金記念祭と合わせて行われるようになってから123回目である。 今年は二日間出ることは叶わず、月曜2限の中国語のテストに泣かせられた。あと少しでテスト延期になるところだっ…

相川音頭と謡曲『八嶋』

相川音頭は相川に伝わる盆踊り口説の一つだ。 相川音頭の歌詞には心中口説、謡曲百番くずし、その他数々の種類があるが、今回取り上げるのは正にあの 「ドッと笑うて立つ浪風の」 でお馴染みの「源平軍談」だ。 今回は源平軍談と、謡曲『八嶋』の歌詞に類似…

In the Forest

上相川地区をご存知だろうか。 上相川地区は相川鉱山の近くに江戸時代初期に形成された集落である。 17世紀の初めに相川鉱山が発見されてすぐ、近くの台地に「町」が生まれ、「上相川千軒」と呼ばれるほどの一大集落へと発展していった。 が、やがて下町へと…