海鳴の記

お祭り見物が趣味のディレッタント。佐渡民謡の担い手です。

流行には終わりがある

世界遺産問題がきっかけで良くも悪くも全国的な話題になった佐渡。関係者の中には話題になって逆に良かったのではと見る向きもあるが私はそうは思いませぬ。

これは高校生くらいの時からずっと思ってたのだが、流行には終わりがある。だからワーーッ!!と話題になったものはすぐ陳腐化する。よく日本人はお祭り好きだと言いますが、(真偽は措いておくとして)一気にfashionとなればその後どうなるかはお察しの通りなのであります。

だから喜んでいられるのも今のうちだけ。細く長く続けるのではなくて太く短い一過性の流行でそのあと忘れられるのは容易に想像がつく。昨今はやりの「SDGs」の語義に照らし合わせれば、持続可能な現象とは言えません。

当初世界遺産にしようと思った人たちはこの副作用に気づいてなかったに違いない。今や世界遺産に特権性も正統性もなくなってしまいました。観光振興目的(果たしてどのくらい効果があるのかは知りませんが)でやっているのがバレバレで佐渡世界遺産を推進しているめんめんはその下心を隠しきれておりません。

いや、その人たちだって流行が終わったら佐渡金山のことなんてどうでもよいと言い出す時が来るのではないでしょうか。もうあきた、消費しきった、金山ではもうからない、となって見放す時が来るように思えてなりません。

世界遺産登録では文化の保全、継承、発展は見込めません。これを見ている全国の方々、あなたの地元で文化財世界遺産登録しようという話が出たら、全力で止められることをお勧めします。

佐渡のように20年以上も長くダラダラと続けていると、ギャンブルと一緒でやめられなくなってしまいますよ~。